今から300年以上も昔に普存禅師という禅僧が、近くの人家の隣にあった古ぼけたお堂の中の観音菩薩を今の地に移しお堂を建て、境内を整備して藤を植えられました。その藤が300年以上の歳月を経て見事な花房を垂れるようになりました。
毎年5月上旬から中旬にかけて、長いものでは1m以上にも達する花房が垂れさがり、連日多くの人でにぎわいます。
当寺には重要文化財の石造宝塔や芭蕉の句碑などの文化財も多く、花の鑑賞とともに日野の文化財と歴史を探るにふさわしいお寺です。
【住 所】 日野町鎌掛2145 正法寺
【開花期】 毎年5月上旬~5月中旬
【交 通】 近江鉄道日野駅から鎌掛行バス終点下車。徒歩約10分。しゃくなげ渓行臨時バス運行期間中は「藤の寺」前(停)下車。(鎌掛行バスは日・休日運休)